子供の塾通い割合と塾の選び方
個別指導・進学塾・個人塾の違いと費用目安
文部科学省データをもとに見る、塾通いの実態と家庭に合う塾選び
子供の塾通いは、学年や学校種、受験の有無によって大きく変わります。文部科学省の令和5年度「子供の学習費調査」では、学習塾費を1円以上支出している割合は、小学校では公立約39%・私立約72%、中学校では公立約66%・私立約51%、高等学校では公立・私立ともに約4割前後です。
この記事では、文部科学省「令和5年度 子供の学習費調査(令和8年1月16日差替後の訂正版)」を参考に、塾通い割合、個別指導塾・進学塾・個人塾の違い、費用の見方、家庭に合う塾の選び方を整理します。
子供の塾通い割合
ここでの割合は、文部科学省調査の「学習塾費」が0円ではない家庭の割合を目安にしています。塾に通っているかどうかを直接聞いた調査ではないため、実際の通塾状況とは多少ずれる可能性があります。
小学生の塾通い割合
小学生では、公立よりも私立の方が学習塾費を支出している割合が高い傾向があります。特に中学受験を視野に入れる家庭では、4年生以降に塾を検討するケースが増えます。
中学生の塾通い割合
中学生では、公立中学校の方が学習塾費を支出している割合が高くなっています。高校受験対策が大きな理由の一つですが、定期テスト対策や苦手科目の補強を目的に通う家庭もあります。
高校生の塾・予備校通い割合
高校生では、大学受験を目指す生徒を中心に塾・予備校を利用するケースがあります。ただし「高校生の8割以上が予備校に通う」とまではいえず、文部科学省データでは学習塾費を支出している層は公立・私立ともに約4割前後です。
個別指導塾・進学塾・個人塾の特徴
塾選びでは、塾の名前よりも「目的に合っているか」が大切です。苦手克服なら個別指導、受験対策なら進学塾、地域密着の柔軟な対応を重視するなら個人塾が候補になります。
個別指導塾
一人ひとりの理解度に合わせやすい
✓ メリット
- 生徒の理解度に合わせて進めやすい
- 質問しやすい環境を作りやすい
- 苦手分野の克服に向いている
- 部活や習い事と両立しやすい場合がある
⚠ デメリット
- 集団塾に比べて費用が高くなる場合がある
- 競争意識が生まれにくいことがある
- 講師との相性に左右されやすい
進学塾
受験対策や入試情報に強い
✓ メリット
- 受験対策向けのカリキュラムが整っている
- 入試情報や模試データを得やすい
- 周囲と切磋琢磨しやすい
- 志望校別対策を受けられる場合がある
⚠ デメリット
- 授業の進度が速い場合がある
- 競争が負担になる子もいる
- 補習目的だけだと合わない場合がある
個人塾
地域密着で相談しやすい
✓ メリット
- アットホームな雰囲気になりやすい
- 地域の学校事情に詳しい場合がある
- 柔軟に相談できることがある
- 大手より費用を抑えられる場合がある
⚠ デメリット
- 大手塾に比べて情報量が少ない場合がある
- 対応できる科目やコースが限られる場合がある
- 講師の指導方針との相性が重要になる
塾の選び方
塾は「有名だから」ではなく、子供の目的・性格・生活リズムに合うかで選ぶのが基本です。まずは目的を決め、そのうえで体験授業や面談で相性を確認しましょう。
📝 塾選びチェックリスト
塾にかかる費用
塾の費用は、塾のタイプだけでなく、学年、受講科目、週の回数、授業時間、季節講習の有無によって変わります。下表は、文部科学省調査における「学習塾費を1円以上支出した家庭」の年間平均額です。
| 学校種 | 公立の年間平均 | 私立の年間平均 | 見方 |
|---|---|---|---|
| 小学校 | 約19.3万円 | 約36.1万円 | 中学受験の有無で差が出やすい |
| 中学校 | 約34.9万円 | 約32.8万円 | 高校受験対策で支出が増えやすい |
| 高等学校 | 約38.1万円 | 約44.4万円 | 大学受験対策や講習費で変動しやすい |
| 塾のタイプ | 費用の傾向 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 個別指導塾 | 授業回数や講師形態によって幅が出やすい | 1対1か、1対2以上か、振替制度があるか |
| 進学塾 | 通常授業に加えて講習・模試費用がかかる場合がある | 講習費、教材費、模試代、志望校別講座の有無 |
| 個人塾 | 比較的抑えられる場合もあるが、塾ごとの差が大きい | 対応科目、進路指導、欠席時のフォロー |
