フォニックスをやってるのに読めない原因と立て直し方

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フォニックスをやってるのに読めない原因と立て直し方

フォニックスを始めたのに、子どもが単語になると急に読めなくなると、「うちの子には向いていないのかも」と不安になりますよね。ですが実際には、才能や向き不向きの問題というより、どの段階でつまずいているかを見極めきれていないケースが多くあります。

  • フォニックスをやっているのに読めない主な原因
  • 「音は言えるのに単語で止まる」「bとdを混同する」などの症状別チェック
  • 家庭でやり直すときの順番と、続けるか見直すかの判断基準

こんな方におすすめの記事です

  • フォニックス学習を始めたのに、単語読みにつながらず悩んでいる方
  • 子どもが「英語が読めない」「混乱する」と感じている理由を整理したい方
  • 家庭学習の進め方を変えるべきか、このまま続けるべきか判断したい方

本記事では、フォニックスをやっているのに読めない子どもの原因と立て直し方を、つまずきの種類ごとに整理しながらわかりやすく解説します。(専門知識は不要です!)


フォニックスをやっているのに読めないのは珍しくありません

まず押さえておきたいのは、「フォニックスをやったのに読めない=やり方が全部間違っていた」でも、「子どもに向いていない」でもないということです。多くの場合は、音と文字の対応を覚える段階までは進んでいても、その先にある音をつなげて単語として読む段階、例外語に対応する段階、短い文の中で読む段階へ、まだ十分につながっていないだけです。

文部科学省の小学校学習指導要領解説(外国語活動・外国語編)でも、外国語の学習では音声に慣れ親しみながら文字との結びつきを理解していく流れが示されています。小学校卒業時の到達イメージとしても、簡単な英語の語句や表現を読んで意味が分かることが含まれており、音と文字を対応させたあとに、単語・文へつなぐ流れが前提です。

また、米国教育省IESのFoundational Skills to Support Reading for Understanding in Kindergarten Through 3rd Gradeでも、基礎的な読み指導は「音への気づき」「文字と音の対応」「デコーディング」「つづりのパターン」「例外的な語の認識」「つながった文の読みによる正確さと流暢さの向上」を組み合わせて考えています。つまり、フォニックスは入口として重要ですが、それだけで自動的にすべての単語が読めるようになるわけではありません。

ここを知らないまま学習すると、保護者は「音は言えているのに、なぜ単語で止まるの?」と感じやすくなります。しかし見方を変えると、これは失敗ではなく、次に補うべき部分が見えてきた状態とも言えます。大切なのは、いまの止まり方をざっくりまとめてしまわず、細かく分けて見ることです。

読めない子に多い4つのつまずきポイント

主な原因は、ブレンディング不足、文字の混同、例外語への対応不足、意味理解の前で負荷が高くなることの4つです。

「読めない」と一言で言っても、実際には止まる場所が違います。ここを分けずに同じ練習を続けると、本人はがんばっているのに手応えが出にくくなります。

1. アルファベットの音は言えるのに、単語でつなげられない

もっとも多いのがこのタイプです。たとえば c-a-t を見て、/k/、/æ/、/t/ と1つずつは言えるのに、cat とまとめられません。これはフォニックスそのものが無意味なのではなく、ブレンディング、つまり音をつなげてひとまとまりの語にする力がまだ育ち切っていない状態です。

UFLI Foundationsでも、授業の基本ルーティンにBlending Drillが明確に入っています。音を知ることと、音を単語にすることは、似ているようで別のステップです。

2. bとd、pとqなど、形の近い文字で混乱する

このタイプでは、音の理解より、見た目の似た文字の区別が不安定で、読もうとした瞬間に迷いが生じます。bagdag のように見たり、書き取りでひっくり返ったりすることもあります。

Reading Rocketsでは、bとdの混同はよくある文字反転の一例として扱われています。同時に、文字反転だけで直ちにディスレクシアだと判断するものではないとも説明されています。ここで大切なのは、すぐに大きなラベルで決めつけることではなく、今の読みの負荷として具体的に対処することです。

3. 例外語や応用ルールで止まる

フォニックスを学び始めた直後は、習ったルールで読める短い単語が中心です。ところが実際の英語には、thewassaidone のように、習った通りだけでは読みにくい語が早い段階から出てきます。ここで子どもは「さっきまで読めていたのに、急に読めなくなった」と感じやすくなります。

UFLIでは、通常のフォニックス練習と別にIrregular Words のステップを設け、規則的な部分と、覚える必要がある部分を分けて扱っています。つまり、例外語で止まるのは「理解不足」ではなく、学習の種類が変わる合図と考えた方が実態に合っています。

4. 読めているようでも、意味に意識が向かない

一語ずつなら何とか読めても、文章になると極端に遅くなったり、読んだ後に内容が入っていなかったりするケースもあります。これは「読めていない」のではなく、文字と音の処理に負荷がかかりすぎて、意味まで手が回っていない状態です。

IESのPractice Guide Summaryでは、connected text を毎日読むことが、正確さ・流暢さ・理解の発達を支えるとされています。単語だけの練習で止まっていると、「音は出せるけれど、読むための負荷が高すぎる」状態が続きやすくなります。

症状別チェックで、どこで止まっているかを見極めましょう

ここからは、家庭で見分けやすい形に落とし込みます。厳密な診断ではありませんが、次に何をやるかを決める目安としては十分役立ちます。

ステップ1: 1文字ずつの音を安定して言えるか確認する
ステップ2: 音が不安定なら文字と音の対応に戻り、安定しているなら3音の短い単語をつなげて読めるか見る
ステップ3: CVC語でも止まるならブレンディング不足を疑う
ステップ4: 形の近い文字で頻繁に迷うなら文字混同を優先して整える
ステップ5: 短語は読めるのに高頻度語や文で止まるなら、例外語と短文読みに進む

音は言えるのに単語になると止まる子のサイン

このタイプの子は、カードで1文字ずつ見せるとかなり正確に答えられる一方で、並べて見せると急に遅くなります。途中で1音ずつ区切って終わってしまったり、最後に推測で答えたりすることもあります。特に catsitdog のようなCVC語で止まるなら、まず疑うべきは「覚えていない」ことではなく、「つなげる練習の不足」です。

ローマ字読みっぽくなる子のサイン

英語の単語を見たときに、日本語のローマ字の感覚で読もうとするケースもあります。たとえば、子音と母音を必ず一組で処理しようとして、英語の音の切れ目とずれてしまう状態です。高知県の英語文字指導資料でも、ローマ字との混同が文字指導の妨げになっていることが示されており、ローマ字読みとフォニックス読みの違いを早い段階で認識させる必要があると整理されています。ここで「英語のセンスがない」と考える必要はなく、日本語の処理のしかたが自然に出ている可能性があると捉えた方が、落ち着いて対応しやすくなります。

bとdを混同しやすい子のサイン

毎回ではないけれど、焦ったときや、単語の中で文字を見る負荷が高いときに、形の近い文字を取り違えるタイプです。この場合、単語全体をたくさん読ませるより、まずは混同しやすい文字を切り出して、1文字単位で安定させた方が近道です。Reading Rocketsでも、b/d練習を単語練習と分けて行う場面が紹介されています。

読めているようで意味に意識が向かない子のサイン

単語カードなら読めるのに、簡単な文になると内容を取れない、音読のあとに「何て言ってた?」と聞くと答えにくい、という場合は、読みの正確さや自動化がまだ十分ではない可能性があります。こうした子に、いきなり長い絵本や自由読書を増やしても、しんどさの方が強く出ることがあります。

家庭での立て直し方は、つまずき別に変えるのが基本です

ここがいちばん大事なところです。同じ「読めない」でも、やり直し方は同じではありません。うまくいかないときほど、やる量を増やすのではなく、学習の粒度を小さくして戻す方が改善しやすくなります。

ブレンディング不足なら「音だけ→短語→短文」の順に戻します

最初におすすめなのは、文字を見せずに音だけをつなげる練習です。たとえば保護者が /k/ – /æ/ – /t/ とゆっくり言い、子どもが cat と答える形です。ここで文字を見せないのは、目の情報を減らして「音をまとめること」だけに集中させるためです。

それが少し楽になったら、CVC語を1日3〜5語だけ読みます。量を増やすより、止まらずに読める経験を積む方が大切です。家庭でも、音だけの練習→短語→読める短文の順に戻すと立て直しやすくなります。

  1. 音だけで3音をつなげる練習を2〜3分行う
  2. CVC語を3〜5語だけ読む
  3. 読めた語が入った1文を読む
  4. 最後に意味を日本語で軽く確認する

bとdの混同には「片方ずつ」「多感覚で」対応します

bとdをよく間違えるときは、同時に大量の単語を読ませるより、まず片方ずつ安定させる方が効果的です。目で見る、指でなぞる、口に出す、空書きする、といった複数の感覚を使うと、見た目と音の結びつきが固まりやすくなります。

たとえば今日はbだけ、明日はdだけ、というように分けて練習し、それぞれが安定してから最後に見分ける課題へ進みます。ここで「早く正解して」と急がせると、見分ける前に推測が入りやすくなります。まずは遅くてもよいので、毎回同じ手順で確かめることを優先してください。

⚠️ bとdの混同だけで、発達特性を決めつけないでください

bとdの混同は、読み始めの子どもによく見られます。もちろん、困りごとが長く続く場合は学校や支援先に相談することも大切ですが、文字反転がある=ただちに特別な問題がある、と短絡的に考える必要はありません。まずは「どの場面で」「どのくらいの頻度で」「何をすると少し改善するか」を落ち着いて観察しましょう。

例外語は、フォニックスと別枠で少量ずつ扱います

thewas のような語で止まると、「まだフォニックスが足りない」と感じやすいのですが、そうとは限りません。むしろ、規則でかなり読めるようになってきたからこそ、例外語が目立ち始めたとも言えます。

おすすめは、例外語を1回に1〜3語だけ、短い文の中で扱う方法です。たとえば The cat is big. のように、他の単語は読めるものにして、1語だけ新しく扱います。UFLIのIrregular Wordsでも、語の中の規則的な部分と、覚える部分を分けて見せる考え方が取られています。全部を丸暗記に寄せるのではなく、「読めるところ」と「覚えるところ」を分けると、子どもも混乱しにくくなります。

1回を短くして、毎日少しだけ回す方が伸びやすいです

保護者としては、うまくいかないほど長くやらせたくなりますが、読みにくさを感じている子ほど、疲れたあとに精度が落ちます。1回5〜10分でも、毎日同じ流れで回した方が、週1回30分より安定しやすいことがあります。

目安としては、最初の1〜2週間は「音1分」「短語3分」「短文2分」「ふり返り1分」くらいでも十分です。大切なのは量より、止まり方が減るかどうかを観察することです。

このまま続けるか、やり方を変えるかの判断基準

迷ったときは、「まだできない」だけを見るのではなく、「前より何が少しでも楽になったか」を見ます。継続か見直しかは、伸びの方向で判断した方がぶれにくくなります。

続けてよいサイン

1文字の音への反応が少しずつ速くなっている、短い単語なら前より止まらずに読める、嫌がり方が強すぎず「できた」が少しずつ増えている場合は、今の方向性を保ちながら微調整する価値があります。

やり方を変えたいサイン

アルファベット音の暗唱だけが増えて単語読みにつながらない、混乱が強くなっている、毎回いやがって学習全体が崩れる、短い単語でも推測頼みになっている場合は、量を増やすより段階を戻してやり方を変える方が有効です。

続けてよいケース

たとえば、以前は cat を読むのに10秒止まっていたのが、今は少し考えれば読める。以前は1文字ずつで終わっていたのが、今は最後に単語として言い直せる。こうした小さな変化があるなら、伸びる方向は合っています。ここで必要なのは「もっと難しい教材」ではなく、成功率が高い課題を少しだけ積み増すことです。

やり方を変えたいケース

反対に、何週間続けても、アルファベットの音を答えるところから先に進めない場合は、フォニックスの“知識”を増やすより、“使う練習”を増やす方が合っているかもしれません。b/d混同が強いのに単語読みにばかり進んでいる、例外語で止まっているのに全部ルールで読ませようとしている、というズレもよくあります。

相談したいときは、ラベルではなく困りごとで伝えます

学校や教室に相談するときは、「もしかして○○ですか」と決めつけるより、「音は言えるのに単語になると止まります」「bとdを週に何回くらい混同します」「短い文になると意味が入りません」のように、見えている困りごとを具体的に伝える方が建設的です。観察の質が上がると、助言も受けやすくなります。

フォニックスの次に、何をつなぐかも大切です

立て直しが少し進んだら、次は「読める単語を増やす」だけで終わらせず、短い文や意味理解へつなげていきます。ここを飛ばすと、いつまでも単語カード中心の学習になりやすく、実際の読みに結びつきにくくなります。

デコーダブルテキストで「読めた」を作る

デコーダブルテキストとは、習った文字と音の対応で読みやすい語を中心に作られた文章のことです。単語だけでなく短い文や文章の中で読む練習が組まれている教材を使うと、「本当に読めた」という感覚が育ちやすくなります。単語単体での練習だけでは、その感覚が育ちにくいため、短い文章で成功体験を作る価値があります。

家庭では、いきなり長い絵本より、読める単語が多い短文から始める方がスムーズです。1文読めたら意味を確認し、2文つながったら「何の話だった?」と軽くやり取りするだけでも、読みが“作業”から“理解”へ近づいていきます。

多読は、早く始めるより「読める状態」で始めます

英語学習では多読が注目されますが、フォニックスでつまずいている段階で、読めない本を大量に与えても、苦手意識が強まることがあります。まずは短い文の中で止まりにくくなってから、多読へ広げる方が現実的です。IESでも、connected textの読みは、単語認識の支援やフィードバックと一緒に行うことが勧められています。

会話練習は、読みの代わりではなく補助線として使います

フォニックスとオンライン英会話は、どちらか一方が正解という関係ではありません。役割が違います。フォニックスは文字と音を結びつける学習で、オンライン英会話は聞く・話す経験を増やす場です。読みの土台が弱いまま会話練習だけを増やしても、単語を見て読める力そのものは別に育てる必要があります。

一方で、家庭のワークだけだと気持ちが乗りにくい子には、会話やゲーム性のある学習を組み合わせると前向きさが戻ることもあります。目的に応じて使い分けたい方は、子ども向けオンライン英会話の選び方や、ゲームで学べる英会話の比較も参考になります。年齢やレベルとの相性を見たい場合は、ゲーム型レッスンは何歳から合うかもあわせて確認してみてください。

よくある質問(FAQ)

フォニックスは一度やめて、最初からやり直した方がいいですか?

全部やり直す必要はありません。音は分かっているのに単語で止まるのか、文字の混同が強いのか、例外語で止まるのかを見極めて、その段階だけ戻す方が効率的です。

bとdをよく間違えるのは、すぐ心配した方がいいですか?

bとdの混同は読み始めの子どもには珍しくありません。まずは1文字ずつ分けて練習し、どの場面でどのくらい起きるかを見てください。困りごとが長く続く場合は、学校や支援先に具体的な様子を共有すると相談しやすくなります。

例外語は、フォニックスが完璧になってから始めるべきですか?

完璧を待つ必要はありません。よく出る語を少量ずつ、短い文の中で扱う方が実用的です。読める部分と覚える部分を分けると、子どもも混乱しにくくなります。

毎日どれくらい練習すればいいですか?

長時間より、短時間の反復の方が合いやすいケースが多いです。まずは5〜10分程度でも十分なので、音・短語・短文を毎日同じ流れで回してみてください。

オンライン英会話だけで読めるようになりますか?

会話の機会は役立ちますが、文字と音を結びつける読みの土台づくりは別に必要です。会話練習は補助線として活用しつつ、読めない原因に合わせて家庭学習を組み立てるのがおすすめです。

まとめ:フォニックスをやってるのに読めない原因と立て直し方

この記事では、フォニックスをやっているのに子どもが読めないときの見方と立て直し方を解説しました。

  • 読めない原因は1つではありません:音のずれ、ブレンディング不足、文字の混同、例外語対応不足など、止まる場所によって必要な手当ては変わります。

    「向いていない」とまとめる前に、どの場面で止まるのかを分けて見ることが大切です。

  • 家庭でのやり直しは、量より順番が重要です:音だけ、短語、短文の順に戻したり、混同しやすい文字を1文字ずつ安定させたりすると、手応えが出やすくなります。

    うまくいかないときほど、難しい教材へ進むより、成功率の高い課題へ戻す方が近道になることがあります。

  • フォニックスの次は、読める文と意味理解につなげます:単語カードだけで終わらず、短い文やデコーダブルテキストで「読めた」を作ることが重要です。

    必要に応じて、会話練習やゲーム型学習も補助的に組み合わせると、学習全体が続けやすくなります。

フォニックスでつまずいたときは、やめるか続けるかを感覚で決めるのではなく、「どこで止まっているか」を見つけることから始めてみてください。

原因が見えれば、立て直し方も見えてきます。焦って前に進むより、一段だけ戻して整える方が、結果的には早く読めるようになることも少なくありません。

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