
「この よで いちばん すきなのは、おりょうりすること たべること」
青い帽子と赤い帽子をかぶった、二匹の野ねずみ「ぐり」と「ぐら」。森で大きなたまごを見つけ、みんなで食べられる大きなカステラを作るお話です。
1963年の出版以来、60年以上にわたって世代を超えて愛され続けている絵本「ぐりとぐら」シリーズ。小学校1・2年生のお子さんに初めて読み聞かせをする保護者の方へ、その魅力と効果的な読み聞かせのポイントを詳しくお伝えします。
📚 「ぐりとぐら」が子どもたちに与える、5つの魔法のような効果
「ぐりとぐら」は、単なる楽しい物語ではありません。お子さんの心と知性を豊かに育む、教育的な要素がたくさん詰まっています。
✨ 豊かな想像力が育つ
森で大きな卵を見つけ、大きなフライパンでカステラを焼くというワクワクする冒険。子どもたちの自由な発想と想像力を刺激します。
「もしも、こんな卵を見つけたら…?」「どんな味がするのかな?」と、絵本の世界から現実世界へと想像の翼を広げるきっかけになります。
🍳 食への興味と好奇心がわく
ほかほかのカステラの匂いが漂ってきそうな、おいしそうな料理の描写。ぐりとぐらが料理を楽しみ、森の動物たちと分け合って食べる姿は、子どもたちの食への興味や好奇心を自然と育みます。
料理をすることの楽しさ、食べることの喜びが伝わります。
👫 友情の大切さを学べる
ぐりとぐらは、いつも一緒。協力して料理を作り、困難を乗り越え、喜びを分かち合います。
「友達っていいな」「一緒に何かをするって楽しいな」という気持ちを育むことができます。友情の大切さを自然に学べる作品です。
🎁 分かち合う喜びを知る
森の動物たちみんなで、カステラを分け合って食べるシーン。分け合うことの喜び、みんなで食べることの楽しさを、子どもたちは自然と感じ取ることができます。
思いやりの心を育む大切な場面です。
💖 優しい心を育む
ぐりとぐらの、明るく、優しく、前向きな心。困難にもくじけず、周りの人々を幸せにする姿は、思いやりの気持ちを育みます。
この絵本を通じて、子どもたちの心に優しさの種が植えられます。
絵本の読み聞かせによる教育効果には個人差があります。一般的な傾向として、継続的な読み聞かせは言語能力、想像力、社会性の発達に良い影響を与えるとされています。お子さんのペースに合わせて、楽しみながら読み進めることが大切です。
🎯 【読み聞かせのポイント】ぐりとぐらの世界をもっと楽しむ方法
小学校1・2年生向けに、より効果的な読み聞かせのコツをご紹介します。印象としては、これらのポイントを意識することで、お子さんの反応がより豊かになるケースが多いようです。
📢 ゆっくり、はっきりと読む
低学年のお子さんにも分かりやすいように、ゆっくり、はっきりと読んであげましょう。特に「カステラ カステラ」という繰り返しの部分は、リズムを楽しみながら読むと効果的です。
焦らず、お子さんが絵をじっくり見る時間も大切にしてください。
🎭 声色を変えて表現豊かに
ぐりとぐら、森の動物たちなど、登場人物によって声色を変えると、より楽しめます。ぐりは高めの声、ぐらは少し低めの声など、違いをつけてみましょう。
演技力は問いません。楽しむ気持ちが一番大切です。
💬 一緒に楽しむ対話型読み聞かせ
「カステラ、おいしそうだね」「ぐりとぐら、次はどうするのかな?」など、語りかけながら読むのもおすすめです。
お子さんの反応を見ながら、「どう思う?」と問いかけることで、考える力も育ちます。
👃 五感を刺激する工夫
読み聞かせの前に、カステラやホットケーキの匂いを嗅いだり、卵を割る音を聞かせたりすると、より絵本の世界に入り込めます。
視覚だけでなく、嗅覚や聴覚も活用することで、記憶に残りやすくなります。
⏰ 適切なタイミングを選ぶ
就寝前の落ち着いた時間や、休日のゆったりした午後など、お子さんがリラックスしている時間に読むのがおすすめです。
急いでいる時や疲れている時は避け、親子で楽しめる時間を選びましょう。
🎨 「ぐりとぐら」から広がる遊び・アクティビティ
「ぐりとぐら」を読んだ後は、絵本の世界を飛び出して、親子で一緒に遊びながら体験してみましょう!体感的には、実際に手を動かすことで、絵本の内容がより深く理解できるようです。
| アクティビティ | 内容 | 期待できる効果 |
|---|---|---|
| 🍳 お料理ごっこ | ぐりとぐらのように、カステラやホットケーキを一緒に作ってみましょう | 料理への興味、手先の器用さ、段取り力が育ちます |
| 🎨 お絵描き | ぐりとぐらや、森の動物たち、カステラの絵を描いてみましょう | 表現力、創造力、観察力が育ちます |
| 🎭 劇遊び | ぐりとぐらの物語を、劇にして演じてみましょう | 表現力、記憶力、協調性が育ちます |
| 🌳 自然観察 | 森や公園に出かけて、ぐりとぐらが見つけたような自然の宝物を探してみましょう | 観察力、好奇心、自然への興味が育ちます |
| 📖 続編を読む | 「ぐりとぐら」シリーズの他の作品も読んでみましょう | 読書習慣、語彙力、想像力が育ちます |
- お子さんの興味や年齢に合わせて選びましょう
- 完璧を求めず、楽しむことを最優先に
- お子さんの集中力が続く範囲で行いましょう
- 作品を飾ったり、写真に残したりして達成感を味わいましょう
🌟 年齢別・発達段階別の楽しみ方ガイド
「ぐりとぐら」は幅広い年齢層に楽しまれていますが、小学校1・2年生では特に以下のような楽しみ方ができます。
📘 小学1年生(6〜7歳)
読み聞かせ中心
- 保護者が読み聞かせをする
- 絵をじっくり見せる
- 簡単な質問をして反応を見る
- 繰り返し読んで物語を覚える
📗 小学2年生(7〜8歳)
一緒に読む段階へ
- 一部を自分で読んでみる
- 物語の順序を理解する
- 登場人物の気持ちを考える
- 他の絵本と比較して話し合う
子どもの発達には個人差があります。上記はあくまで一般的な目安であり、お子さんの興味や理解度に合わせて柔軟に対応することが大切です。早すぎても遅すぎても問題ありません。
📚 「ぐりとぐら」シリーズ、どれから読む?おすすめ順序
シリーズはたくさんありますが、初めてのお子さんには、以下の順序で読むのがおすすめです。
📖 『ぐりとぐら』(第1作)
まずはこれ!シリーズの原点である第1作目。大きなカステラを作るお話で、ぐりとぐらのキャラクターが確立されています。
おすすめポイント:シンプルで分かりやすいストーリー、繰り返しのリズムが楽しい
🎄 『ぐりとぐらのおきゃくさま』
第1作を楽しめたら次はこれ!冬の森にサンタクロースが登場するお話。クリスマスシーズンに特におすすめです。
おすすめポイント:季節感がある、ミステリー要素がワクワク感を増す
🌊 『ぐりとぐらのかいすいよく』
3作目としておすすめ。海を舞台にした夏のお話。泳げない子への配慮もあり、共感しやすい内容です。
おすすめポイント:海での冒険、問題解決の工夫が学べる
「ぐりとぐら」シリーズは全部で7作品あります。それぞれに魅力がありますので、お子さんの興味や季節に合わせて選んでみてください。他の絵本については、「スイミー」や「おおきなかぶ」なども小学校低学年におすすめです。
👨👩👧 保護者の方へ:読み聞かせで気をつけたいポイント
- お子さんのペースに合わせて読む
- 質問や感想を受け入れる姿勢を持つ
- 繰り返し読むリクエストに応える
- 絵をじっくり見る時間を大切にする
- 楽しむことを最優先にする
- 無理に読ませようとする
- 理解度をテストするような質問攻め
- 他の子と比較する発言
- スマホを見ながら読む
- 疲れている時に無理に読む
💡 まとめ|「ぐりとぐら」が子どもに与える一生の宝物
「ぐりとぐら」は、小学校1・2年生のお子さんの心に温かい光を灯してくれる、魔法のような絵本です。
この【小学生向け】「ぐりとぐら」と初めて出会う、とっておきの読み聞かせガイドでご紹介した方法を参考に、親子で楽しい読書体験をしてみてください。
- 想像力:物語の世界を自由に想像する力
- 社会性:友情や分かち合いの大切さ
- 食育:料理や食への健全な興味
- 言語能力:豊かな表現や語彙との出会い
- 親子の絆:読み聞かせを通じた温かい時間
読み聞かせを通して、親子の絆を深め、子どもの豊かな心を育むことができます。効果には個人差がありますが、一般的な傾向として、継続的な読み聞かせは子どもの成長に良い影響を与えるとされています。
「ぐりとぐら」との出会いが、お子さんにとって、生涯忘れられない、宝物のような経験となることを願っています。
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📌 書籍情報
- タイトル:ぐりとぐら
- 著者:作: 中川李枝子 / 絵: 大村百合子(山脇百合子)
- 出版社:福音館書店
- 発売日:1963年12月1日
- ISBN:978-4834000825
- 対象年齢:3歳~8歳(幼稚園年少~小学校2年生)
- ページ数:28ページ
- ジャンル:絵本 / ファンタジー / 友情 / 食育




