【英検対策】小学生・中学生の英検ガイド|級別の勉強法とおすすめ教材
「子どもに英検を受けさせたいけれど、何級から始めればいいの?」「どうやって勉強させれば合格できる?」と悩んでいる保護者の方は多いのではないでしょうか。
近年、小学生・中学生の英検受験者が年々増加しています。2023年度の英検受験者総数は約450万人に達し、そのうち小学生以下は約55万人(全体の約12%)に上ります。英検は高校受験で有利になるだけでなく、英語学習のモチベーション維持にも効果的です。
この記事では、5級〜準2級までの級別勉強法、おすすめ教材、合格までのスケジュール、高校受験での活用法を網羅的に解説します。計画的な対策で合格は十分可能です。スピーキング対策にはオンライン英会話の活用も効果的です。
この記事を読めば、お子様に最適な級選びから合格までの道筋が明確になります。
小学生・中学生が目指すべき英検の級とは?
まず、お子様の学年や英語レベルに合わせて、どの級から受験すべきかを判断しましょう。無理のない目標設定が、合格への第一歩です。
学年別の推奨級と受験タイミング
一般的に、以下の表を目安に級を選ぶのがおすすめです。
| 学年 | 推奨級 | 目安の英語レベル |
|---|---|---|
| 小学校低学年(1〜3年生) | 5級 | 中学初級程度 |
| 小学校高学年(4〜6年生) | 4級〜3級 | 中学中級〜卒業程度 |
| 中学生(1〜3年生) | 3級〜準2級 | 中学卒業〜高校中級程度 |
あくまで目安ですが、学校の英語の成績や学習状況に合わせて調整してください。英語に自信があるお子様であれば、1級上を目指すのも良いでしょう。
高校受験を見据えた場合、中学生は中3の11月(第2回試験)が最終的な受験チャンスとなることが多いです。高校入試の出願時期に間に合わせるため、早めの計画が重要です。
英語学習を始めたばかりのお子様には、eスポーツ英会話の年齢別コースのような、学年やレベルに合わせた学習方法も検討してみてください。
飛び級受験は可能?段階的受験のメリット
英検には「下位級からの受験義務」がありません。そのため、どの級からでも受験可能です。いきなり3級や準2級に挑戦することもできます。
ただし、段階的に受験することには大きなメリットがあります。下位級で基礎を固めることで、上位級へのステップがスムーズになるからです。特に小学生の場合、いきなり難しい級に挑んで不合格になると、自信を失ってしまう可能性があります。
💡 英検の級は「階段を登る」ようなもの
英検の級は、階段を一段ずつ登るようなものです。いきなり2段、3段飛ばして登ろうとすると、足を踏み外す(不合格になる)リスクが高まります。一段ずつ確実に登れば、足元も安定し、最終的に高いところ(上位級)まで無理なく到達できます。
興味深いデータとして、小学生の3級以上の合格率は、中学生や高校生よりも高い傾向があります。2013年度のデータでは、小学生の3級合格率は53.3%でした(※2014年度以降、英検協会は合格率を非公開としています)。これは、小学生が計画的に学習して挑んでいること、そして保護者のサポートが手厚いことなどが要因と考えられます。
英検の試験日程と申込スケジュール
英検は年3回、実施されます。日程を把握して計画的に申し込みましょう。
| 回次 | 試験日(目安) | 申込期間(目安) |
|---|---|---|
| 第1回 | 6月 | 4月中旬〜5月中旬 |
| 第2回 | 10月 | 8月中旬〜9月中旬 |
| 第3回 | 1月 | 11月上旬〜12月上旬 |
正確な日程や申込期間は、英検公式サイトの試験日程ページで最新情報をご確認ください。
受験方法には「本会場」「準会場」「英検S-CBT」の3種類があります。
- 本会場(個人受験):公開試験会場で受験。試験日程の選択肢が多い。
- 準会場(団体受験):学校や塾などで実施。検定料が割安。
- 英検S-CBT:コンピュータで受験する形式。年間複数回受験可能。3級〜準1級が対象。
学校で団体受験が可能であれば、準会場受験が経済的でおすすめです。個人受験の場合は、本会場またはS-CBTを選びましょう。
英検5級〜準2級の出題内容と難易度
各級の出題内容と難易度を理解することで、効果的な対策が立てられます。お子様が目指す級の特徴を把握しましょう。
英検5級・4級のレベルと出題内容
英検5級は、中学初級程度のレベルです。語彙数は約300〜600語程度。出題される英文は短く、基本的な文法項目が中心です。試験はリーディングとリスニングのみで、ライティングやスピーキングはありません。
英検4級は、中学中級程度のレベルです。語彙数は約600〜700語程度。5級に比べて文法項目が増え、過去形や未来形、助動詞などが出題されます。試験構成は5級と同様、リーディングとリスニングのみです。
| 級 | 語彙数(目安) | 試験構成 | 合格率の目安(2013年度データ) |
|---|---|---|---|
| 5級 | 300〜600語 | リーディング・リスニング | 小学生:約85% |
| 4級 | 600〜700語 | リーディング・リスニング | 小学生:約62% |
※合格率は2013年度のデータであり、現在は非公開となっています。あくまで目安として参考にしてください。
5級・4級ともに、合格に必要な正答率は約60〜70%と言われています。基礎的な単語と文法を確実に押さえれば、小学生でも十分合格可能です。
英検3級のレベルと出題内容
英検3級は、中学卒業程度のレベルです。語彙数は約1,300〜2,100語程度。日常的な話題について、ある程度の長さの英文を理解できる力が求められます。
2024年度からの重要な変更点として、3級のライティングが1題から2題に増加しました。それに伴い、試験時間も50分から65分に延長されています。より実践的な英語力が問われるようになりました。
各級の詳細な出題形式や問題構成は、英検公式サイトの級別出題内容ページで確認できます。
また、3級からは二次試験(面接)が導入されます。面接では、パッセージ(英文)の音読、Q&A、自分の意見を述べる問題などが出題されます。スピーキング対策が必須になります。
英検3級の出題内容
- リーディング:短文の空所補充、長文読解
- ライティング:2題(Eメール問題を含む)
- リスニング:会話文、説明文の聞き取り
- 二次試験:面接(スピーキング)
英検準2級のレベルと出題内容
英検準2級は、高校中級程度のレベルです。語彙数は約2,600〜3,600語程度。日常生活の話題に加え、社会的なトピック(環境、教育、テクノロジーなど)も出題されます。
中学生が準2級を目指すメリットは大きいです。高校受験での優遇制度が充実しているだけでなく、高校入学後の英語学習もスムーズに進められます。中学生の準2級合格は、英語力の高さを証明する強力な武器になります。
準2級でも二次試験(面接)があります。3級よりも高度な内容について、自分の意見を論理的に述べる力が求められます。
| 級 | 語彙数(目安) | レベル | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| 3級 | 1,300〜2,100語 | 中学卒業程度 | ライティング2題、面接あり |
| 準2級 | 2,600〜3,600語 | 高校中級程度 | 社会的トピック、論理的意見記述 |
級別の効果的な勉強法と学習スケジュール
各級に合格するためには、効果的な勉強法と計画的なスケジュールが不可欠です。級ごとの特徴に合わせた対策を立てましょう。
英検5級・4級の勉強法と必要時間
5級・4級合格への最短ルートは、単語暗記です。出題される単語の8割以上を知っていれば、合格は非常に近づきます。音声付きの教材を使って、発音とセットで覚えるのが効果的です。
リスニング対策では、疑問詞を聞き取る練習が重要です。「誰が」「何を」「どこで」などの情報を正確に捉えましょう。また、Yes/No疑問文(文末が上がる調子)とWH疑問文(文末が下がる調子)の聞き分けもポイントです。
学習時間の目安は1日30分×2〜3ヶ月です。小学生の場合、1日30分を継続するのが難しければ、週末にまとめて勉強時間を確保しても構いません。トータルの学習時間として30〜50時間程度を目安にしてください。
英検3級の勉強法と必要時間
3級からはライティングとスピーキングが加わるため、対策がより本格的になります。1日1時間×3〜4ヶ月の学習計画を立てましょう。
ライティング対策では、2024年度からの新形式に対応が必要です。Eメール問題では、相手への返信として適切な内容を書く力が求められます。構成(挨拶→本題→結び)を意識し、50〜60語程度の英文を書く練習を重ねましょう。
スピーキング(面接)対策は、早めに始めるのがポイントです。試験の1ヶ月前には練習を開始しましょう。面接では、パッセージの音読、Q&A、意見を述べる問題が出題されます。自分の意見を3〜4文で構成して話す練習が必要です。
英検3級対策のポイント
- 単語:準2級レベルまで語彙を広げる
- ライティング:Eメール問題の書き方をマスター
- 面接:自分の意見を3〜4文で構成して話す練習
- 過去問:過去6回分以上を解いて傾向を把握
学習時間の目安はトータルで80〜120時間程度です。中学生であれば学校の英語の授業と並行して進めやすいですが、小学生の場合はより時間を確保する必要があります。
英検準2級の勉強法と必要時間
準2級合格には1日1.5時間×4〜6ヶ月の学習計画が目安です。トータルで150〜250時間程度の学習が必要とされています。
長文読解力の強化が鍵になります。社会的なトピック(環境問題、教育、テクノロジーなど)に関する英文を多く読むようにしましょう。ニュース記事やエッセイ形式の英文に触れる機会を増やすのが効果的です。
スピーキング試験の難易度もアップします。3級よりも高度なトピックについて、論理的に意見を述べる力が求められます。「賛成か反対か」「あなたならどうするか」など、自分の立場を明確にして話す練習が必要です。
独学での合格も可能ですが、スピーキング対策は自分一人では限界があります。家族に相手になってもらう、またはオンライン英会話を活用するなど、実践的な練習環境を整えることをおすすめします。
英検対策におすすめの教材・アプリ・学習サービス
効率的な学習には、適切な教材やアプリの活用が不可欠です。無料アプリ、定番教材、オンライン英会話など、目的に合わせて選びましょう。
無料で使える英検対策アプリ
まずは無料アプリで手軽に始めるのがおすすめです。スキマ時間を活用して、効率的に学習できます。
| アプリ名 | 特徴 | 対応級 |
|---|---|---|
| 英検トレーニング | 一次・二次試験対応、発音採点機能あり | 5級〜準1級 |
| mikan | 単語学習に特化、有料プランで総合対策可能 | 5級〜1級 |
| 英検リスニングマスター | リスニング強化に特化 | 5級〜3級 |
英検トレーニングは、一次試験の問題演習に加えて、二次試験の面接練習もできる充実したアプリです。発音採点機能があるため、スピーキングの客観的な評価が可能です。
mikanは、単語学習に特化したアプリです。無料版でも十分な単語数を学習できます。有料プランに加入すると、リーディングやリスニングの対策も可能になります。
ゲーム感覚で学びたいお子様には、ゲーム感覚で学べる子供英語教材比較も参考にしてください。
定番の英検対策教材(書籍)
本格的な対策には、定評のある書籍の活用がおすすめです。
旺文社「でる順パス単」シリーズは、各級の頻出単語を「でる順」に配列した単語帳です。最も重要な単語から順に学習できるため、効率的な単語対策が可能です。音声ダウンロード付きで、リスニング対策も兼ねられます。
旺文社「過去6回全問題集」は、過去6回分の試験問題を収録した問題集です。実戦形式で力試しができ、問題の傾向を把握するのに最適です。解説も詳しいため、独学でも取り組みやすいでしょう。
英検ネットドリルは、旺文社教材のオンライン版です。書籍と同内容をPCやタブレットで学習できます。解答の採点が自動で行われるため、手軽に問題演習が可能です。
教材選びのポイント
- 5級・4級:単語帳+過去問題集で十分
- 3級:単語帳+過去問題集+ライティング対策
- 準2級:単語帳+過去問題集+長文読解+面接対策
スピーキング対策にオンライン英会話を活用するメリット
3級以上の面接対策には、実践練習が不可欠です。家族や友人に相手になってもらうのも良いですが、より効果的なのはオンライン英会話の活用です。
オンライン英会話には、英検対策コースを提供しているサービスがあります。面接の流れをシミュレーションでき、講師からフィードバックがもらえます。自分の弱点を客観的に把握できるのが大きなメリットです。
eスポーツ英会話での英検合格実績もあるように、オンライン英会話を活用して合格に近づけるケースは増えています。
💡 面接対策は「模擬試験の繰り返し」
面接対策は、スポーツの試合前に模擬試合を繰り返すのに似ています。練習(単語や文法の学習)だけでは、本番(面接)の緊張感には対応できません。模擬試合(オンライン英会話での練習)を経験することで、本番でも落ち着いて実力を発揮できるようになります。
オンライン英会話の選び方については、子供向けオンライン英会話おすすめ8選も参考にしてください。お子様に合ったサービスが見つかるはずです。
英検取得が高校受験に与えるメリット
英検取得の最大のメリットの一つは、高校受験での優遇制度です。公立・私立ともに、英検取得者を優遇する制度が広がっています。
公立高校入試での英検優遇制度
多くの都道府県で、公立高校入試における英検優遇制度が導入されています。主な例を紹介します。
| 都道府県 | 優遇内容(2024年度または2025年度時点) |
|---|---|
| 大阪府 | 英検2級で英語得点80%保証、準1級で100%保証 |
| 埼玉県 | 準2級以上で調査書に加点(配点比率は全体の10%以下) |
| 千葉県 | 準2級以上で調査書に加点 |
| 奈良県 | 英検取得者への優遇制度あり |
| 岡山県 | 英検取得者への優遇制度あり |
※制度の詳細や最新情報は、各都道府県の教育委員会公式サイトまたは各高校の募集要項をご確認ください。優遇制度の内容は年度によって変更される可能性があります。
大阪府の制度は特に手厚く、英検準1級を取得していれば英語の得点が100%保証されます。これは非常に大きなメリットです。埼玉県や千葉県では、準2級以上の取得で調査書に加点されるため、総合成績の向上が期待できます。
なお、各高校がどのような優遇制度を設けているかは、英検公式サイトの優遇制度検索ページから確認できます。志望校の最新の募集要項とあわせて必ずチェックしてください。
私立高校入試での英検優遇制度
私立高校では、さらに多様な優遇制度があります。
- 内申点への加点:3級で+1点、準2級で+2点などが一般的
- 推薦入試の出願条件:英検3級以上の取得を出願条件に設定
- 学力検査への加点:入試得点に加点されるケース
- 入学金・授業料の免除:英検取得者を対象とした特典
具体的な優遇内容は学校によって異なります。志望校の募集要項を必ず確認しましょう。
⚠️ 注意点
一部の高校では、英検合格後「2年以内」などの有効期限を設けている場合があります。また、優遇制度の内容は年度によって変更される可能性があります。必ず最新の募集要項を確認してください。
英検を高校受験に活用する際の注意点
英検を高校受験に活用するためには、計画的な受験スケジュールが重要です。
高校入試の出願時期は中3の12月〜1月頃が多いため、中3の秋(第2回試験)までに目標級を取得するのが理想です。もちろん、中3の冬(第3回試験)に間に合うケースもありますが、ギリギリになると精神的な負担も大きくなります。余裕を持ったスケジュールを立てましょう。
よくある質問
Q1: 英検3級は小学生でも合格できますか?
A: 可能です。2013年度データでは小学生の3級合格率は53.3%でした(※現在は非公開)。基礎をしっかり固めれば小学生でも十分合格を目指せます。小学生合格者も年々増加しています。
Q2: 英検の合格証明書に有効期限はありますか?
A: 英検自体に有効期限はありません。ただし、一部の高校では「合格後2年以内」などの条件を設けている場合があるため、志望校の募集要項を確認してください。
Q3: 団体受験と個人受験、どちらを選ぶべきですか?
A: 学校で団体受験が可能なら準会場受験が検定料も安くおすすめです。個人受験は本会場での受験となりますが、試験日程の選択肢が多いメリットがあります。状況に合わせて選びましょう。
Q4: 英検S-CBTとは何ですか?従来型との違いは?
A: S-CBTはコンピュータで受験する形式で、準1級・2級・準2級・3級が対応しています。年間複数回受験可能で、スピーキングもコンピュータ録音式です。従来型の紙の試験とは異なり、結果が早く出るのも特徴です。
Q5: 不合格だった場合、次回はいつ受験できますか?
A: 制限はありません。年3回の試験すべてに申し込むことも可能です。2025年度からは同一検定回でも本会場と準会場を組み合わせれば同じ級を2回受験できるようになりました。
まとめ:小学生・中学生の英検対策
この記事では、小学生・中学生の英検対策について解説しました。
- 級選びの目安:学年と英語レベルに合わせて選ぶ。小学生は5級〜3級、中学生は3級〜準2級が目安。
無理のない目標設定が合格への第一歩です。
- 出題内容の理解:5級・4級はリーディング・リスニングのみ。3級以上はライティングと面接が加わる。
2024年度からの変更点(ライティング2題化など)に注意。
- 効果的な勉強法:単語暗記が基礎。級ごとの学習時間を確保し、過去問で傾向を把握する。
5級・4級は1日30分×2〜3ヶ月、3級は1日1時間×3〜4ヶ月、準2級は1日1.5時間×4〜6ヶ月が目安。
- 教材・サービスの活用:無料アプリで手軽に、書籍で本格的に。3級以上の面接対策にはオンライン英会話が効果的。
自分に合った教材・サービスを選ぶことが継続の秘訣です。
- 高校受験でのメリット:公立・私立ともに優遇制度が充実。中3の11月までに目標級取得を目指す。
大阪府や埼玉県など、都道府県によって手厚い優遇制度がある。
英検は、高校受験での優遇制度を活用できるだけでなく、英語学習のモチベーション維持にも効果的です。学年に応じた適切な級から計画的に受験し、着実にステップアップしていきましょう。
独学での合格も可能ですが、3級以上はスピーキング対策にオンライン英会話の活用が効果的です。子供向けオンライン英会話おすすめ8選やeスポーツ英会話での英検合格実績も参考に、お子様に合った学習方法を見つけてください。
お子様の英語学習の成功を応援しています。




