共通テスト「情報Ⅰ」対策|2026年度の難化と効率的な勉強法

  • 公開日:2026/3/7
  • 最終更新日:
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共通テスト「情報Ⅰ」対策|2026年度の難化と効率的な勉強法

2025年度の共通テスト「情報Ⅰ」は平均点69.26点と高めでしたが、2026年度は56.59点まで下がり、実際に難化しました。とはいえ、「情報Ⅰ」は手が出ない科目ではなく、出題のクセと対策の優先順位を押さえれば、比較的得点源にしやすい科目です。

  • 2026年度の共通テスト「情報Ⅰ」がどう難化したのか整理できます
  • プログラミング問題や擬似言語の効率的な対策法がわかります
  • 志望大学での「情報Ⅰ」の扱いと学習優先度の決め方がわかります

こんな方におすすめの記事です

  • 共通テスト「情報Ⅰ」が難しくなったと聞いて不安な高校2年生・高校3年生
  • プログラミング問題や時間配分の対策法を知りたい方
  • 保護者として、志望校での扱いや学習の優先順位を確認したい方

本記事では、共通テスト「情報Ⅰ」対策について、2026年度の難化ポイント、プログラミング問題への向き合い方、独学の進め方、志望大学での扱いの確認方法までをわかりやすく解説します。(専門知識は不要です!)


💡 「情報Ⅰ」の対策は、スポーツの試合対策に近い考え方です

共通テスト「情報Ⅰ」は、知識を暗記して終わりの科目ではありません。ルールを知っているだけでは勝てず、実際の試合で素早く判断できる状態にしておく必要があります。用語の理解が「基本ルール」、擬似言語や図表の読み取りが「試合での判断」、時間配分が「試合運び」にあたると考えると、何を鍛えるべきか見えやすくなります。

共通テスト「情報Ⅰ」は2026年度にどう変わった?まず結論から整理

2026年度の共通テスト「情報Ⅰ」は、「難化が予想される」段階ではなく、結果として難化したと整理できます。大学入試センターが公表した実施結果では、2026年度の「情報Ⅰ」平均点は56.59点でした。2025年度の69.26点と比べると、12点以上下がっています。

平均点の変化は、大学入試センターの実施結果資料と、Kei-Netの平均点一覧で確認できます。

何が変わったのかを見ると、単純に「知識問題が難しくなった」というより、分量や処理負荷、読解量の増加が影響した可能性が高いと考えられます。河合塾の2026年度共通テスト分析でも、マーク数の増加や、幅広い知識を前提に考察する問題が目立ったことが示されています。

2025年度

平均点は69.26点。初年度ということもあり、対策のしやすさを感じた受験生も少なくありませんでした。

2026年度

平均点は56.59点。分量と処理量の増加により、「知っているのに時間が足りない」と感じた受験生が増えたとみられます。

この変化から見ると、2026年度は思考力や処理力を問う傾向が強まりました。今後も同じ方向の対策が有効と考えられるため、丸暗記だけでなく、基礎知識・読解・擬似言語・時間配分の4点をそろえて準備することが大切です。

2年目の「情報Ⅰ」で失点しやすい3つの落とし穴

2026年度の難化を踏まえると、失点しやすいポイントは大きく3つに整理できます。早めに知っておくと、勉強時間の使い方を調整しやすくなります。

用語を覚えただけで安心してしまう

「情報Ⅰ」は、ネットワーク、データ、情報社会、アルゴリズムなど幅広い内容が出ます。ただし、用語を覚えただけでは点が伸びにくいのが特徴です。情報処理学会の解説でも、知識の丸暗記より、文章・図表・設定文を読んでその場で判断する問題が重視されていることがうかがえます。

つまり、「用語の意味はわかる」だけでは不十分で、「問題文の状況に当てはめて選べる」状態まで持っていく必要があります。

プログラミング問題で手が止まりやすい

特に差がつきやすいのが、擬似言語やアルゴリズムの問題です。実際にプログラムを書く力というより、「変数がどう変化するか」「条件分岐でどちらに進むか」「繰り返しで何回処理されるか」を追えるかが問われます。

ここで慣れていないと、難問でなくても読むだけで時間を使い、他の大問まで影響します。2026年度のように処理量が増えると、この影響はさらに大きくなります。

「後回しでも何とかなる」と考えてしまう

新科目のため、「まだ様子見でいい」「他教科を優先したい」と考えがちですが、志望校によっては後回しが危険です。特に国立大学では広く採用される一方、公立大学や私立大学では大学や方式によって扱いが変わります。大学での扱いは後半で詳しく説明しますが、少なくとも「自分には不要だろう」と決めつけるのは早いです。

⚠️ 「情報Ⅰ」は軽視すると取り返しにくい科目です

英語や数学のように長年の蓄積がある科目ではないため、対策開始が遅れると、どこから手をつければよいか迷いやすくなります。特に擬似言語や時間配分は、短期の詰め込みだけでは安定しにくい点に注意が必要です。

プログラミング問題はどう対策する?擬似言語で得点する勉強法

プログラミング分野では、「書けるか」よりも「読んで処理を追えるか」が重要です。共通テスト「情報Ⅰ」では、小問集合、読解型の設問、プログラミング、データ活用といった複数の分野が組み合わさるため、特定の分野だけでなく全体を見ながら準備する必要があります。

まずは「書ける」より「読める」を目指す

最初の段階では、自分でプログラムを書く練習より、問題文に出てくる擬似言語を読んで意味を取れるようにする方が効果的です。条件分岐、繰り返し、配列、変数の更新といった基本パターンを見たときに、処理の方向が頭に浮かぶ状態を目指しましょう。

「読む力」がつく前に難しい問題集へ進むと、理解よりも丸暗記に寄りやすくなります。まずは基本例題で、1行ずつ意味を確認する学習が有効です。

復習は「どこで追えなくなったか」を言葉にする

解き直しのときは、単に正解を見るのではなく、「変数の変化を追えていなかった」「条件式の意味を誤解した」「出力のタイミングを取り違えた」など、止まった場所を具体的に言語化するのがおすすめです。

この復習を続けると、自分がどのタイプのミスをしやすいかが見えてきます。教材の冊数を増やすより、1問ごとの理解を深める方が、共通テスト型では効率が良い場合が多いでしょう。

本番を意識した時間配分の練習を入れる

2026年度のように分量が増えると、「解けるけれど時間が足りない」が大きな失点要因になります。基礎固めの段階が終わったら、60分を意識した通し演習を入れましょう。

本番形式の演習では、「迷った問題に何分使うか」「先に取りやすい問題へ移るか」といった判断も練習できます。分量増への対応という視点でも、この練習は欠かせません。

ステップ1: 基礎用語と基本構文を理解する
ステップ2: 擬似言語を1行ずつ読み、変数の動きを追う
ステップ3: 間違えた理由を整理して解き直す
ステップ4: 時間を測った通し演習で本番対応力を上げる

志望大学は「情報Ⅰ」をどう扱う?配点と必須かの確認方法

「情報Ⅰ」の学習優先度は、志望大学でどう扱われるかによって変わります。ここを確認せずに勉強時間を決めると、必要以上に不安になったり、逆に対策不足になったりする可能性があります。

国立・公立・私立で扱いが違う

国立大学では広く採用される一方で、公立大学は必須・選択・課さないが分かれやすく、私立大学は共通テスト利用方式など一部方式で採用するケースが見られます。制度の全体像は、Kei-Netの大学入試における「情報」の整理でも確認できます。

このため、「友達には不要でも、自分には必要」という状況が普通に起こります。受験生同士の会話だけで判断しないことが大切です。

確認は「一覧で概要」→「大学公式で最終確認」が安全

確認の手順としては、まず大学入試センターの大学入学共通テスト利用大学情報で概要を把握し、その後に各大学の募集要項や選抜要項で最終確認する流れが安全です。

制度の基本ルールを確認したい場合は、文部科学省の大学入学者選抜実施要項も参考になります。ただし、実際の出願条件や配点は大学ごとに異なるため、最後は必ず志望校公式の情報を確認してください。

保護者は「必須か」「配点か」「加点対象か」を見る

保護者が確認するときは、まず「その大学・方式で情報Ⅰが必要か」、次に「配点がどれくらいか」、さらに「必須ではないが加点対象になっていないか」を見ると判断しやすくなります。

たとえば、配点が小さければ他教科優先の判断もありえますが、必須であれば最低限の得点確保は欠かせません。逆に配点が相対的に大きい場合は、早めに得点源化を狙う価値があります。

志望校で「情報Ⅰ」を確認するときのチェック項目

  • 共通テストで「情報」が必須か、選択か
  • 配点は他教科と比べてどの程度か
  • 一般選抜・共通テスト利用方式など、どの方式に関係するか

「情報Ⅰ」は独学で対策できる?おすすめの進め方

「情報Ⅰ」は独学でも対策しやすい科目ですが、授業内容の理解度、復習の習慣、演習を継続できるかどうかで進めやすさは変わります。

独学しやすい人の特徴

独学しやすいのは、学校の授業内容をある程度理解できていて、わからない問題を自分で調べて復習できる人です。数学の文章題や表・グラフの読み取りに大きな苦手意識がない人も、「情報Ⅰ」の学習を一人で進めやすい傾向があります。

一方で、擬似言語を見るだけで苦手意識が強くなる人や、復習の習慣がまだ安定していない人は、誰かに学習ペースを見てもらった方が進めやすい場合があります。

教材は「基礎理解→演習→模試復習」の順で回す

新科目なので、英語や数学ほど過去問が豊富ではありません。そのため、教材選びでは冊数を増やしすぎるより、基礎理解・問題演習・模試復習の3段階を丁寧に回す方が効果的です。

まずは教科書レベルや基礎用の参考書で全体像をつかみ、その後に共通テスト形式の問題集や予想問題に進みます。そして模試を受けたら、点数だけで終わらせず、どこで止まったかを必ず見直します。

模試結果の見方そのものに不安がある場合は、模試の結果をどう見ればよいかも確認しておくと、弱点分析がしやすくなります。

独学か塾活用かは「理解不足」より「継続できるか」で判断する

「理解できないから塾」「理解できるから独学」と単純に分ける必要はありません。実際には、継続して演習できるか、質問できる環境が必要か、他教科も含めて学習管理が必要かで選ぶ方が現実的です。

学習環境を見直したい場合は、最近の塾・予備校選びの傾向も参考になります。自分に合った進め方を選ぶことが、効率のよい対策につながります。

他教科とどう両立する?「情報Ⅰ」を後回しにしない学習計画

受験勉強では、英語・数学・国語・理科・社会もあり、「情報Ⅰ」にどれだけ時間を使うべきか悩みやすいものです。ここでは、無理なく両立する考え方を整理します。

高2では基礎固め、高3では通し演習へ

高2の段階では、用語理解と基本問題に触れて、「情報Ⅰ」に対する苦手意識を作らないことが重要です。この時期は毎日長時間でなくてもよく、短時間で基礎を積み上げる形で十分です。

高3に入ったら、志望校の扱いを確認したうえで、共通テスト形式の演習を増やしていきます。特に夏以降は、時間配分を含めた通し練習を入れていくと、本番での安定感が増します。

優先順位は「配点」と「現在地」で決める

勉強時間の配分に正解は一つではありません。志望校での配点、現在の得点状況、得意不得意によって変わります。たとえば英語や数学に大きな穴がある場合は、当然そちらの優先度も高くなります。

一方で、「情報Ⅰ」が志望校で必要なのに対策がほぼゼロであれば、後回しにしすぎるのは危険です。配点と現状のギャップを見ながら、最低限の学習時間を確保しておくのが現実的です。

保護者ができるのは、管理ではなく確認と環境づくり

保護者の役割は、細かく勉強内容を管理することより、必要な情報を確認し、学習しやすい環境を整えることです。志望校の要項確認、模試結果の共有、学習時間の見える化などは大きな支えになります。

学習全体の組み立てに迷っている場合は、高校生の学習スケジュール管理のコツも参考になります。「情報Ⅰ」だけを切り離して考えるのではなく、受験全体の中で位置づけることが大切です。

よくある質問(FAQ)

文系でも「情報Ⅰ」はしっかり対策した方がいいですか?

はい。国立大学では広く採用される一方、公立大学や私立大学では大学や方式によって扱いが異なります。まずは志望校の募集要項や選抜要項を確認し、自分にとってどの程度重要かを判断するのが安全です。

「情報Ⅰ」はいつから始めれば間に合いますか?

理想は高2のうちに基礎を固め、高3で演習に移る形です。直前期だけで詰め込むより、早い段階から擬似言語や図表読解に慣れておく方が、安定して得点しやすくなります。

学校の授業だけで足りますか?

授業理解が十分でも、共通テスト本番のように60分で解き切る練習は別に必要になりやすいです。特に時間配分や擬似言語の処理スピードは、演習で補う意識を持つと安心です。

模試では何点くらいを目安にすればよいですか?

一律の目安はありません。志望校での配点や他教科とのバランスによって判断が変わるためです。点数だけでなく、どの分野で止まったのか、時間不足だったのかも一緒に見ることが大切です。

志望大学の「情報Ⅰ」の扱いはどこで確認できますか?

まずは大学入試センターの利用大学情報で概要を確認し、最終的には各大学の公式サイトにある募集要項・選抜要項で確認してください。制度の概要だけで判断せず、必ず志望校公式の情報まで見ることが重要です。

まとめ:共通テスト「情報Ⅰ」対策

この記事では、共通テスト「情報Ⅰ」について整理しました。

  • 2026年度は実際に難化した

    平均点は56.59点で、2025年度の69.26点から大きく下がりました。難化の背景としては、知識そのものよりも分量や処理量、読解負荷の増加が影響した可能性があります。

  • 得点差は擬似言語と時間配分でつきやすい

    プログラミング問題は「書けるか」より「読んで追えるか」が重要です。基礎理解、解き直し、通し演習を順番に積み重ねることで、安定して点を取りやすくなります。

  • 学習優先度は志望校の扱いで変わる

    国立大学では広く採用される一方、公立大学や私立大学は扱いが異なるため、要項確認が出発点です。必要度を把握したうえで、他教科とのバランスを見ながら早めに学習計画へ組み込みましょう。

「情報Ⅰ」は新しい科目だからこそ不安になりやすい一方で、対策の軸が見えれば伸ばしやすい科目でもあります。難化したという事実だけに引っぱられず、基礎知識・擬似言語・時間配分の3点を意識して、着実に準備を進めてみてください。

志望校での扱いと現在の学習状況を一度整理し、受験全体の計画の中で「情報Ⅰ」をどう位置づけるかを決めることが、次の一歩になります。

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