家庭教師ファーストは、中学受験塾の授業をもう一度受け直すためではなく、塾だけでは解決できない苦手単元、宿題の解き直し、質問、過去問の復習などを限定して補う使い方に向いています。ただし、家庭教師を追加すれば必ず成績が上がるわけではありません。まずは、塾名・使用教材・志望校・苦手単元・家庭教師に任せたい範囲を整理し、対応できる教師と総費用を確認することが大切です。
- 家庭教師ファーストとの塾併用が向いている家庭
- 塾の教材・宿題・過去問を家庭教師へ任せる方法
- 教師選びと月謝・交通費・維持費を含む総費用
料金・サービス確認日:2026年7月13日。料金や対応条件は変更される可能性があるため、申込前に家庭教師ファースト公式サイトで最新情報をご確認ください。
家庭教師ファーストとの塾併用が向いている家庭・必要性が低い家庭
家庭教師ファーストの公式サイトでは、中学受験対策として、進学塾との併用、クラス分けテスト、塾独自の模試、宿題の進め方などへの対応を案内しています。詳しい対応内容は、家庭教師ファーストの中学受験対策ページで確認できます。
ただし、塾へ通っているすべての家庭が、家庭教師を追加したほうがよいわけではありません。塾だけでは解決できていない作業が明確に残っているかどうかが、最初の判断基準になります。
塾併用を検討しやすいケース
- 塾の宿題を終わらせるだけで、間違い直しまで進まない
- 集団授業では質問するタイミングをつかめない
- 算数や国語の記述など、一部の科目・単元だけ遅れている
- クラス分けテスト後の復習を家庭で管理できない
- 志望校の過去問を解いても、失点原因を整理できない
- 塾を辞めるほどではないが、現在の学習方法に不足を感じている
塾の宿題や解き直しが家庭だけでは回らない家庭
中学受験塾では、授業を受けたあとに宿題、確認テスト、間違い直しまで行うことで、学習内容が定着しやすくなります。しかし、宿題を終えるだけで精いっぱいになると、間違えた理由を確認しないまま次の単元へ進んでしまいます。
この場合は、家庭教師に塾の授業を最初から教え直してもらうのではなく、間違えた問題の選別、解き直し、質問対応に役割を絞ると使いやすくなります。
算数など一部の科目・単元だけ遅れている家庭
塾の授業全体にはついていけていても、割合、速さ、図形、場合の数など、特定の単元だけ理解が不十分になることがあります。
家庭教師ファーストの公式FAQでは、標準コース以上では指導を受ける教科を選べると案内されています。そのため、算数だけ、国語の記述だけといった相談も可能です。ただし、希望する科目や指導内容に対応できる教師がいるかは、申込時に確認してください。
家庭教師を追加する必要性がまだ低いケース
次のような場合は、すぐに家庭教師を追加せず、現在の塾や家庭学習の見直しから始めてもよいでしょう。
- 塾の質問対応や補講、自習室をまだ利用していない
- 宿題の量を塾へ相談していない
- 受講科目や講座が多すぎる可能性がある
- 子どもの睡眠や自由時間がすでに不足している
- 何に困っているのか、家庭でも整理できていない
家庭教師を増やすことより、塾の宿題を減らす、優先順位を決める、質問する問題を選ぶといった調整で改善することもあります。
家庭教師ファーストでは、実際に担当する予定の教師による無料体験を案内しています。塾名や教材名を伝えたうえで、塾フォローに対応できる教師を希望できるか確認してみましょう。
塾と家庭教師の役割分担|何を任せると使いやすいか
塾と家庭教師を併用する場合は、両方に同じ授業をさせるのではなく、それぞれの役割を分けることが重要です。
中学受験塾に任せること
受験範囲のカリキュラム、集団授業、定期的なテスト、志望校情報、受験生同士で学ぶ環境などを中心に任せます。
家庭教師に任せること
理解できなかった問題の質問、宿題の優先順位、苦手単元の補強、過去問の解き直しなど、個別に残った課題を任せます。
塾の授業で分からなかった問題の質問と解き直し
家庭教師の時間ですべてのテキストを最初から説明してもらうと、時間が足りなくなりやすくなります。指導前に、子どもが自力で解けなかった問題や、解説を読んでも理解できなかった問題へ印を付けておきましょう。
家庭教師には、正解を教えてもらうだけでなく、次の点まで確認してもらうと復習につながります。
- 問題文のどこを読み違えたか
- 必要な公式や考え方を思い出せなかったのか
- 計算ミスか、考え方そのものの間違いか
- もう一度解くべき問題か、後回しにする問題か
宿題の優先順位と一週間の学習管理
塾の宿題が多い場合、すべてを同じ重要度で進めると、得意な問題に時間を使いすぎたり、難問で止まったりします。
家庭教師には、宿題を代わりに解いてもらうのではなく、「今週必ず解く問題」「余裕があれば解く問題」「質問する問題」に分けてもらう使い方が考えられます。
家庭教師ファーストの公式サイトでは、塾の課題を考慮した学習計画や、宿題の取り組み方への対応を案内しています。ただし、現在通っている塾のカリキュラムや宿題量に合うかは、実際の教材を見せて確認する必要があります。
志望校別の過去問と苦手単元の補強
過去問は、点数だけを確認して終わらせるのではなく、失点した問題を単元別に整理することが重要です。
たとえば、算数の図形問題で毎回失点している場合は、過去問だけを繰り返すのではなく、塾教材に戻って図形単元を復習する必要があります。家庭教師には、過去問の採点だけでなく、どの教材のどの単元へ戻るかまで整理してもらうと役割が明確になります。
志望校別の問題傾向や過去問指導については、教師によって対応経験が異なります。志望校名、使用する過去問題集、受験予定年度を事前に伝え、対応可能な範囲を確認してください。
SAPIXや日能研など、特定の中学受験塾での学習整理については、SAPIX・日能研で伸び悩む場合の併用対策も参考にしてください。
塾の教材・宿題・苦手科目にどこまで対応できるか
家庭教師ファーストの公式情報では、現在持っている教科書、学校のワーク、市販問題集などを使用できると案内されています。また、中学受験ページでは、大手進学塾から個人塾までの塾フォローを掲げています。
ただし、公式サイトで塾名が挙げられていても、すべての教師がすべての教材や独自解法に対応できるという意味ではありません。家庭ごとに、教材と教師の組み合わせを確認する必要があります。
手持ちの塾教材・テストを使えるか確認する
体験を申し込む前に、次の情報を伝えておくと、教師を選びやすくなります。
- 通っている塾の名称
- 使用している教材名
- クラス分けテストや模試の名称
- 解答・解説の有無
- 家庭教師に見てもらいたい科目と単元
可能であれば、教材の表紙だけでなく、実際に困っている問題、塾の解答、子どもの途中式やノートも見せましょう。教材名だけでは分からない教え方の違いを確認できます。
苦手科目だけ利用できるか
家庭教師ファーストでは、標準コース以上で教科を選べると案内されています。複数教科にも対応していますが、塾併用では、最初から全科目を任せる必要はありません。
たとえば、算数の図形と速さ、国語の記述問題など、現在の課題を狭く設定したほうが、限られた指導時間を使いやすくなります。
家庭教師ファーストのコース全体を確認したい場合は、家庭教師ファーストの指導コース一覧も参考にしてください。
塾独自の解法と家庭教師の教え方をそろえる
特に算数では、塾と家庭教師が異なる解法を教えると、子どもが混乱することがあります。どちらの解法が正しいかを競うのではなく、受験までの期間や子どもの理解度に応じて、基本となる教え方を決めることが重要です。
⚠️ 新しい教材や解法を増やしすぎない
家庭教師を追加したことで、塾教材とは別の問題集や解法が次々に増えると、復習する対象が分散します。まずは現在の塾教材を使い、塾の解答や授業ノートに合わせて指導できるかを確認してください。
塾の先生から指定された解法がある場合は、解答だけでなく授業ノートも家庭教師へ共有しましょう。異なる解法を扱う場合は、子どもに二つを同時に覚えさせるのではなく、どちらを基本にするかを保護者・塾・家庭教師で整理します。
中学受験に合う教師の選び方と無料体験で見るポイント
家庭教師を塾と併用する場合、学歴や受験経験だけで教師を選ぶのではなく、現在の塾教材を使って、子どもが理解できる説明をしてもらえるかを見る必要があります。
希望する教師条件を具体的に伝える
家庭教師ファーストの公式料金ページでは、標準コース以上で、教師の経験、学歴、年齢、科目、受験指導などの希望を伝えられると案内しています。
中学受験ページでは、進学塾講師経験者、志望校出身者、志望校への合格指導実績がある教師を希望条件として伝えられるとしています。
ただし、希望を伝えられることと、条件を満たす教師を必ず紹介してもらえることは別です。地域、曜日、指導時間、対面・オンラインの違いによって候補者が変わります。
「中学受験経験者を希望する」だけでなく、次のように具体化しましょう。
- 算数の図形と速さを重点的に教えてほしい
- 現在の塾の教材と解法に合わせてほしい
- 宿題の優先順位も一緒に決めてほしい
- 志望校の過去問を見てほしい
- 子どもが自分から質問できないため、教師側から理解度を確認してほしい
実際の担当予定教師による体験で確認すること
家庭教師ファーストの無料体験は、営業担当者や体験専任者ではなく、入会後も指導を担当する予定の教師が授業を行う仕組みです。相性が合わない場合は、別の教師で再度体験することも可能と案内されています。
体験授業では、「優しそう」「話しやすそう」という印象だけでなく、次の点を確認してください。
- 塾教材と解答を短時間で把握できるか
- 子どもの途中式から、つまずいた場所を見つけられるか
- 塾の解法を否定せず、必要に応じて合わせられるか
- 子どもが答えに詰まったとき、すぐに答えを教えすぎないか
- 宿題管理や過去問など、任せたい役割を理解しているか
- 指導日以外に何を勉強するか、具体的に示せるか
無料体験の仕組みや申込の流れは、家庭教師ファーストの実際の教師による無料体験で確認できます。
相性が合わない場合の再体験・教師交代
体験時に相性が合わないと感じた場合は、無理に入会を決める必要はありません。公式サイトでは、別の教師での再体験が可能とされています。
入会後も、相性、日程、指導への不満などがある場合は、無料で教師を交代できると案内されています。
教師交代を検討するときは、「何となく合わない」だけでなく、教材への対応、説明の速度、宿題量、塾の方針との違いなど、困っている点を具体的に伝えましょう。
塾代に追加される費用|月謝・交通費・維持費の総額
塾と家庭教師を併用するときは、家庭教師の月謝だけではなく、現在支払っている塾代と合算して、受験まで継続できるかを確認する必要があります。
以下は、2026年7月13日に家庭教師ファースト公式の小学生料金表で確認した、対面指導の税込料金です。
| コース | 60分×月4回 | 90分×月4回 | 120分×月4回 |
|---|---|---|---|
| 中学受験A | 19,800円 | 29,700円 | 39,600円 |
| 中学受験B | 22,000円 | 33,000円 | 44,000円 |
| プロ・スタンダード | 28,600円 | 42,900円 | 57,200円 |
| プロ・アドバンス | 35,200円 | 52,800円 | 70,400円 |
公式料金表には中学受験A・中学受験B・プロコースの金額が掲載されています。一方、公開されている料金表やFAQでは、中学受験AとBを分ける詳しい適用基準を確認できません。
料金だけでコースを選ばず、現在通っている塾、志望校、希望する教師の経験、依頼したい指導内容を伝え、どのコースが適用されるのかを申込前に確認してください。
交通費・維持費・教材費を含める
対面指導では、月謝以外に教師の交通費と維持費が必要です。
- 交通費:車・バイクは1kmあたり15円程度、公共交通機関は実費
- 維持費:8,800円(税込)を学年ごとに1回
- 入会金:0円
- 教師交代費:無料
- 解約金:0円
- 教材費:教材購入は必須ではない
- 希望者向け問題集:1科目あたり年間2,000~3,000円程度
公式のオンライン家庭教師案内では、初年度の維持費8,800円が割引され、月謝のみで受講できると案内されています。ただし、3か月未満の短期受講は割引対象外です。
家庭ごとの総額を計算する方法
塾併用にかかる費用は、次のように計算します。
塾併用の総費用は、次の項目を合算して確認します。
塾の月謝・講習費 + 家庭教師の月謝 + 1回の交通費×月の指導回数 + 維持費 + 希望した場合の教材費
家庭教師ファーストの料金を詳しく確認したい場合は、家庭教師ファーストの詳しい料金体系も参考にしてください。
無料体験を申し込む前に、希望する指導時間、回数、対面・オンライン、交通費、中学受験A・Bの適用条件を伝え、総額を確認しましょう。
併用を始める前の確認手順と失敗を防ぐ使い方
家庭教師を追加する前に、家庭側で課題を整理しておくと、希望に近い教師を選びやすくなります。
問い合わせ前に5項目を整理する
- 通っている塾名
塾の進度や使用教材を伝えるために必要です。 - 使用している教材・テスト
教材名だけでなく、解答や授業ノートの有無も伝えます。 - 志望校
過去問や志望校別対策に対応できる教師を探す材料になります。 - 苦手科目・単元
「算数が苦手」ではなく、「速さの旅人算で式を立てられない」など具体化します。 - 家庭教師に任せたい作業
質問対応、宿題管理、苦手単元、過去問のうち、優先するものを決めます。
学習量と解法を増やしすぎない
家庭教師を追加すると、指導時間だけでなく、家庭教師から出される宿題も増える可能性があります。現在の塾の宿題、通塾日、睡眠時間、休息日を確認し、無理なく続けられる量に調整してください。
家庭教師を追加した結果、塾教材、家庭教師用教材、市販問題集、過去問をすべて同時に進める状態になると、どれも復習できなくなるおそれがあります。
最初の1~2か月は、現在使っている塾教材の質問と解き直しに役割を限定し、必要性が確認できてから対象を広げる方法もあります。
回数変更・振替・オンライン対応を確認する
家庭教師ファーストの公式FAQでは、通常の時間・回数変更は本部への連絡で手続きでき、テスト前だけ増やすなどの単発変更は教師へ相談できると案内されています。
振替は教師のスケジュールによって難しい場合があり、必要な場合は1週間以上前までの相談が案内されています。当日のキャンセルは振替できないため、塾のテスト日や講習日と重ならない曜日を選びましょう。
解約する場合は、終了希望日の1か月前までに連絡する必要があります。申込みから8日以内であれば、クーリングオフが可能と公式料金ページに記載されています。
希望地域で対面教師が見つかりにくい場合や、移動時間を減らしたい場合は、オンライン指導も選択肢です。ただし、オンラインでも教師との相性や教材の共有方法を無料体験で確認してください。
料金、教材、回数変更、振替などの条件は、家庭教師ファースト公式のよくある質問でも確認できます。
よくある質問(FAQ)
算数だけ家庭教師ファーストへ依頼できますか?
家庭教師ファーストでは、標準コース以上で指導科目を選べると案内されています。算数全体ではなく、割合、速さ、図形などの単元に限定して相談することもできます。希望単元に対応できる教師がいるかは、申込時に確認してください。
塾の教材や宿題をそのまま使えますか?
公式サイトでは、手持ちの教材を使った指導と塾フォローへの対応を案内しています。ただし、塾独自の教材や解法まで対応できるかは教師によって異なるため、教材名、問題、解答、授業ノートを見せて確認してください。
中学受験経験のある教師を希望できますか?
受験経験、学歴、指導経験、志望校出身などの希望条件を伝えることはできます。ただし、地域、曜日、時間帯などによって候補者が異なるため、希望を満たす教師を必ず紹介してもらえるとは限りません。
無料体験と入会後の教師は同じですか?
家庭教師ファーストの公式サイトでは、入会後も指導を担当する予定の教師が無料体験を行うと案内されています。相性が合わない場合は、別の教師で再度体験することも可能です。
中学受験Aと中学受験Bの違いは何ですか?
公式料金表には中学受験Aと中学受験Bの金額が掲載されていますが、公開ページでは両コースを分ける詳しい適用基準を確認できません。現在通っている塾、志望校、希望する教師の経験、依頼したい内容を伝え、適用コースとその理由を申込前に確認してください。
まとめ:家庭教師ファーストを中学受験塾と併用する判断ポイント
家庭教師ファーストを中学受験塾と併用するときは、家庭教師を追加すること自体ではなく、何を任せるかを明確にすることが重要です。
- 塾だけで解決できない課題に限定する
宿題の解き直し、質問、苦手単元、過去問などから、優先する役割を1~2個に絞ります。
- 塾名・教材・志望校を事前に伝える
塾教材や独自解法に対応できる教師かを、体験前に確認します。
- 実際の担当予定教師による体験で判断する
相性だけでなく、教材対応、説明方法、宿題管理、塾の解法への理解を確認します。
- 月謝以外を含む総費用を計算する
交通費、維持費、任意教材、現在の塾代や講習費まで合算します。
- 学習量と教材を増やしすぎない
家庭教師を追加しても、睡眠や休息を削らず、まずは現在の塾教材の復習を優先します。
塾への質問や受講内容の見直しで解決できる場合は、家庭教師を急いで追加する必要はありません。一方で、塾の授業後に未解決の問題が残り、家庭だけでは復習が回らない場合は、家庭教師へ任せる範囲を限定したうえで、無料体験を利用して判断するとよいでしょう。





