18歳以上の大学生には選挙権が与えられています。
そのため、大学生であっても選挙に行って、投票することができるのです。
日本では、以前は満20歳以上に選挙権を与えることになっていましたが、平成28年6月19日から、満18歳以上という条件に変更されました。
これによって、現在では大学生でも選挙権があるのです。
大学生が投票できる選挙は、以下の3つとなります。

• 衆議院議員・参議院議員選挙
• 知事・都道府県議会議員選挙
• 市区町村長・市区町村議会議員選挙

それぞれの選挙では、一定の条件を満たしている必要があるのです。
総務省によれば、「衆議院議員・参議院議員選挙」では、日本国民であり、年齢が満18歳以上であることが条件となります。
「知事・都道府県議会議員選挙」では、日本国民であり、年齢が満18歳以上で、引き続き3カ月以上その都道府県内の同じ市区町村に住所のある人、※引き続き3カ月以上その都道府県内の同じ市区町村に住所を有していたことがあり、かつ、その後も引き続きその都道府県の区域に住所を有する者を含むが条件です。

「市区町村長・市区町村議会議員選挙」では、日本国民で満18歳以上であり、 引き続き3カ月以上その市区町村に住所のある者が条件となります。

参照サイト
(https://www.soumu.go.jp/senkyo/senkyo_s/naruhodo/naruhodo02.html#chapter2)

満18歳以上の大学生には選挙権がありますが、選挙によって条件があるので、選挙で投票を行うには必要な条件を満たしている必要があるので、覚えておきましょう。

大学生の投票率はどのくらいなのか？

大学生にも選挙権があるので、投票をすることができますが、投票率が気になります。
総務省の資料「https://www.soumu.go.jp/senkyo/senkyo_s/news/sonota/nendaibetu/」によると、平成29年10月の第48回衆議院議員総選挙の年代別投票率は、10代が40.49％、20代が33.85％(全体の投票率は53.68％)です。

また、参議院議員通常選挙における年代別投票率では、平成28年の年代別投票率は、10代が46.78％、20代が35.60％(全体の投票率は54.70％)となっています。
令和1年の年代別投票率は、10代が32.28％、20代が30.96％(全体の投票率は48.80％)でした。
これは、あくまでも大学生ではなく10代、20代の投票率となっていますが、いずれの選挙においても10代、20代の投票率は全体の投票率を下回る結果となっていることがわかります。
選挙権があるのに、実際には投票に行っていないという人が多いと言えるでしょう。

大学生が投票に行かない理由とは？

大学生が投票に行かない理由は、以下の通りです。

• 住民票を移していないため、今住んでいるところで投票できない
• 面倒
• 政治に興味がない
• 投票してもしなくても変わらない

などの理由があります。
大学生になってから一人暮らしをはじめたものの、親元にある住民票を移していない学生が多いのです。
そのため、現在住んでいるところで投票できないために、選挙に行かない大学生が多くなっています。
住民票を移しておかないと、選挙の問題だけでなく、重要なお知らせ等も入ってこないので、住民票を移しておきましょう。
その他には、投票に行くのが面倒、政治に興味がない、どこに投票しても変わらないなどと考えている人が多いようです。

大学生が選挙で知っておきたい制度が2つあります。
その2つとは、「不在者投票制度」と「期日前投票制度」です。
基本的に、選挙では投票日に投票に行くことになりますが、それ以外でも投票が可能となっています。
不在者投票制度とは、仕事や旅行、病気や怪我等で入院している人などが利用できる制度で、滞在先の市区町村の選挙管理委員会で不在者投票ができる仕組みです。

期日前投票制度とは、選挙の投票日に仕事や旅行、レジャー、冠婚葬祭等で投票できないひとなどが利用できる制度。
選挙の公示日もしくは告示日の翌日から投票日の前日までに投票ができるものです。
「期日前投票所」にて、投票できます。
選挙の投票日に予定があって行けないなどの場合には、そのまま行かないのではなく、このような制度を上手く活用して投票してみるとよいでしょう。

コウ

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